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2023年4月8日に福島会場およびオンラインで開催した「アジア太平洋とつなぐ ふくしま環境フォーラム」の録画記録を公開しています。


「私たち避難者を置き去りにして原発再稼働はありえません。」

「これまで試験操業を続け、やっと漁業の再開というときに処理水を海に流すことは許されません。」

2021年4月13日、日本政府は福島第一原発の敷地にたまるALPS処理水を太平洋沿岸約1キロの地点に海洋放出する方針を決定しました。

東日本大震災から12年が経ちましたが、現在も福島第一原発の炉心を冷却するために一日あたり100トン近くの汚染水が発生しています。その水を多核種除去施設(Advanced Liquid Processing System/ALPS)にて処理して放射性物質を低減させてタンクに貯蔵していますが、2023年中もしくは2024年初頭にはこの汚染水を貯蔵するタンクが満杯になってしまうと見込まれています。その処理水を海洋放出するという計画です。

放出にあたって長期的な環境影響や規制体制については、国際原子力機関(IAEA)の調査団からでさえ危惧や問題点が指摘されています。また、福島県民は様々な立場から処理水の海洋放出に反対の声を上げてきました。

ところが、政府はこうした県民の声や不安を無視し、海洋放出や次の事故を生み出しかねない原発の再稼働を政府は進めようとしています。

そのことに福島県民は怒りの声を上げています。

二度と事故があってはなりません。福島の教訓をアジア太平洋地域の市民団体とつなぎ、持続可能な地域社会のありかたを発信していく公開討論です。

開催概要

日時:2023年4月8日(土)13:30~16:30

開催形式:会場参加または オンライン参加の選択制
会場:福島大学L4教室(定員300名)
〒960-1296 福島県福島市金谷川1番地

参加費:会場参加/オンライン参加ともに無料

プログラム(予定・敬称略)

司会:菅野正寿、三瓶春江

―オープニング―
DVD「アルプス処理水海洋放出問題」視聴

1)基調報告:ふくしま復興共同センター代表 斎藤富春
2)福島は訴えるー現場からの報告
・「青き海 いつまでも」新地町漁師・前日本民俗学会長 川島秀一
・「漁業復興に全力で取り組む」アオサノリ漁師 遠藤友幸
・「暮しを取り戻すために―復興のありかたを問う―」生業を返せ、地域を返せ福島原発訴訟原告団 事務局長 服部浩幸

<休憩>

3)研究者からの報告
・処理水を増やさない提案 柴崎直明(福島大学教授)
・廃炉と真の復興に向けた円卓会議の提案 林薫平(福島大学准教授)

4)アジア太平洋からの連帯報告(英→日 逐次通訳あり)
・オーストラリア:アジア太平洋調査ネットワーク(APRN)ナタリー・ラウリー

 

 ※本フォーラムは一部スウェーデン国際協力庁(Sida)の助成を受けて開催します。

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