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昨年夏頃から本格化したコメ価格の高騰。スーパーなどでの米の価格は、2024年5月頃には5kgあたり2,100円程度でしたが、今では4,000円ほどに至っています。なぜこんな状況に陥ったのでしょう?
PARC制作の映画「お米が食べられなくなる日」は2012年制作ですが、この時点で、めまぐるしく変わる政策と、お米の輸入自由化を契機に持ち込まれた競争の論理が、日本の米づくりを追い詰めてきたことを指摘しています。
そして今また、価格高騰に対する国の対策は場当たり的です。今度こそコメ政策全体を転換しなければ、コメを巡る混乱が続く可能性があると言えます。
本企画では、映画「お米が食べられなくなる日」を視聴した後、コメ価格高騰の背景について発言している松平尚也さん(宇都宮大学農学部)に現状を解説していただきます。さらに、映画制作にもかかわった小口広太さん(PARC理事)と松平さんとの対談で、生産者と消費者双方が持続的にコメを生産し購入できるようにするには、どのような対策が必要なのか、その可能性を探っていただきます。ぜひご参加ください!!

●講師:松平尚也(まつだいら・なおや)
宇都宮大学農学部助教、NPO法人AMネット代表。持続可能な農業や食料について研究。コメづくりの実践と研究に携わってきた中からコメ問題について情報発信している。専門分野は持続可能な農業・食料政策・有機農業・アグロエコロジー・小農・家族農業。主な論文に「有機農家の農場実践の社会学:プルフ農業社会学の2つの視点からの検討」(『有機農業研究』16(1):29-39、2024年)、共訳書に『小農経済が変える食と農』(明石書店、2024年)など。

●コーディネーター:小口広太(おぐち・こうた)
千葉商科大学人間社会学部准教授、PARC理事。長野県塩尻市生まれ。専門は地域社会学、食と農の社会学。有機農業や都市農業の動向に着目し、フィールドワークに取り組んでいる。
●著書:『有機農業:これまで・これから』(創森社、2023年)/小口広太・アジア太平洋資料センター編著『農の力で都市は変われるか』(コモンズ、2023年)/『日本の食と農の未来:「持続可能な食卓」を考える』(光文社新書、2021年)

■日時:5月26日(月)19:00~

■開催方法:オンライン開催(ZOOM)
※お申し込みいただいた皆様にZOOMのリンクをお伝えします

■参加費:無料

■お申し込み:
下記フォームよりお申込みください。
https://pro.form-mailer.jp/fms/dfd2c310102067

※お申し込みいただいた方には開催前日17時までにオンライン参加のリンクをお伝えします。それ以降のお申込みについては随時対応させていただきます。

■主催・お問い合わせ
特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター(PARC)
〒101-0063
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル2F教室
TEL: 03-5209-3455/FAX: 03-5209-3453
office@parc-jp.org

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【上映作品紹介】
「お米が食べられなくなる日」(制作:PARC、2012年、本編35分)
  https://parc-jp.org/product/okome/
日本の主食、お米。しかし、生産者は、10年後には日本で米づくりができなくなるかもしれないと語り
ます。日本の米づくりを追い詰めてきたものは何か、秋田、山形、新潟、埼玉、岐阜、熊本、そして東
京の生産と消費の現場を歩き、さらにはメキシコ、タイの農民の声にも耳を傾けながら、米づくりが持
つ意味を考えました。
食糧を貿易することの問題点、自給の意味、食の安全、米づくりを通して見えてきた自然の循環や多様
性の大切さについて考え、私たちが大切にしたい価値とは何かを問いかけます。
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