石油資源に代わる「環境にやさしい」燃料として注目を集めているバイオ燃料。各国は競うように研究と増産を進め、2000年からの5年間で生産量は倍増しています。 原料は、トウモロコシやサトウキビ、ビート、米、小麦、大豆、パーム椰子、菜種など、畑でつくられる作物がほとんど。 高騰する食料価格、原料の生産基地としてプランテーションに変えられていく世界の森や農地。大量に使われる農薬と遺伝子組み換え技術の導入が環境に与える負荷、単一作物の栽培が土壌におよぼす影響。輸送や製造の過程で投入されるエネルギーと、排出される二酸化炭素。 作品では、アメリカ、ブラジル、メキシコ、マレーシア、ヨーロッパ、日本を取材し、先進国でふくらむ大量のバイオ燃料需要が人びとの暮らしに与える影響を追いました。持続可能な循環型社会を実現するために、「バイオ燃料」とどう付き合っていくのかを考えます。
- 制作:特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
- 監修:天笠啓祐
- 構成:鈴木敏明
- 撮影:仲啓志/Stephanie Miller/Emi Tsutsushio/鈴木敏明/小池菜採
- ナレーション:石井匡人/宇野淑子
- 音楽:松島美毅子
- 図表デザイン:菅原祥子
- ジャケットデザイン
- 武川 彦
- 協力:伊藤あさひ/See Chee How/Pang/佐藤卓司/堀井 修/佐久間智子/大江正章/松原豊彦/古瀬繁範/峠 隆一/勝俣 誠/あいとうエコプラザ 菜の花館/アフリカ日本協議会(AJF)/日本国際ボランティアセンター(JVC)
- 制作:特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)2009年