残業代未払い、セクハラ、パワハラ、長時間過密労働、サービス残業、雇い止め―。若者をとりまく労働環境は悪化しています。そしてここ数年で、就職先だけでなく、学生を劣悪な労働条件で働かせる「ブラックバイト」の横行がクローズアップされてきました。
ブラックバイトの事例には、雇う側が法律を知らないケースもあれば、わざと適用しない悪質なケース、また学生自身が法律や労働者の権利について知らないために、いいように酷使させられているケースもあります。
そんなブラックバイトの実態はどうなっているのか──。わたしたちは都内近郊の大学生65人を徹底取材。そこから見えてきたのは、「何かおかしい」「理不尽だ」と思いつつも、問題解決や相談窓口に行きつく前に泣き寝入りせざるを得ない学生たちのリアルな本音でした。
就活の入り口でもあるアルバイトは、学生にとって社会を知るための重要な第一歩。本作品では労働に関する法律や権利についての基礎知識を、学生の実体験に沿ってクイズ形式で学んでいきます。働く人なら誰でも知っておくべき「しごとのルール」を学び、ブラックバイトに負けない知識と勇気を身につけていきましょう。