私たちの生活に欠かせない存在となったコンビニエンス・ストア(コンビニ)。お弁当やお菓子、生鮮食品、日用雑貨を買うだけでなく、公共料金の支払い、宅急便の受け取りなどサービスも多様化し、日本全国で約5万5000店が、年中無休365日24時間営業を行なっています。
しかし、コンビニには何の問題もないのでしょうか?
ほぼすべてのコンビニは「フランチャイズ・チェーン方式」の個人営業店ですが、オーナーからは長時間労働と執拗なノルマを本部から強いられているという声があがっています。アルバイト学生たちからも「自腹で商品を買わされるブラックバイト」と敬遠されるようになりました。さらに、消費期限が切れる直前の商品が「見切り品」として安く売られることはなく、まだ食べられる食品の多くが廃棄されています。便利さと快適さの裏側で、私たちが失ってしまっているものとは?
コンビニを通して、私たちの社会のしくみ、生産と消費、労働のあり方を考えます。