2018年7月29日に開催された報告会の録画記録を公開しています。
手軽な果物の代名詞ともいえるバナナ―。 日本にやってくるバナナの約8割がフィリピンから届いています。 1982年に鶴見良行氏がその著作『バナナと日本人』によって、フィリピンのバナナプランテーションにおける農薬散布、不公正な契約、労働問題などを告発してから36年―。残念ながら、それら問題の多くは現在に至るまで未解決のままです。このたび、フィリピンバナナの主要生産地であるミンダナオ島よりゲスト2名を招き、私たちが食べているバナナの生産現場で今も続いている問題についてお話しいただきます。現場からの生の声を聴き、「バナナと日本人」の未来について多くの皆さんと一緒に考える機会を作りたいと思います。
日時:7月29日(日)13:00~16:30(開場12:30)
会場:聖心女子大学4号館 聖心グローバルプラザ3階 ブリット記念ホール
プログラム
【第一部】13:00~14:20 DVD完成記念上映『甘いバナナの苦い現実』
制作:アジア太平洋資料センター 監督:村上良太
【第二部】14:30~16:30
現地からの報告(1)「バナナプランテーションと農薬使用-労働者と周辺住民の健康は?」チンキー・ペリーニョゴリェさん
現地からの報告(2)「バナナ生産者を苦しめる大手企業との栽培契約」アーヴィン・サガリノさん
報告者
チンキー・ペリーニョゴリェさん(Interface Development Interventions(IDIS)事務局長)
ミンダナオ島ダバオ市の水源保全を守る環境NGOで、多国籍企業による単一栽培に用いられる殺虫剤の使用、特に農薬の空中散布に反対してきている。持続可能な環境に配慮した農業を支援し、きれいで健全な環境を享受できる人びとの権利を守るための活動を展開している。
アーヴィン・サガリノさん(IDEALS法務相談員)
社会から取り残され、為すすべなく弱い立場に置かれた人々の法的・技術的ニーズに対応することを目的に結成された司法による権利擁護団体。現地ミンダナオ島で搾取される農園労働者の労働条件を改善すべく活動を続けている。
共催
エシカルバナナ・キャンペーン実行委員会(アジア太平洋資料センター〈PARC〉、APLA、(株)オルタ―・トレード・ジャパン〈ATJ〉)/Fair Finance Guide Japan