2021年2月6日にオンライン開催した『終わりのない原子力災害―3.11東日本大震災から10年』の完成記念上映会&シンポジウムのトーク部分の録画記録を公開しています。
2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年、「復興」が語られる一方で、いまだに人びとは収束の見えない原子力災害のもとでの暮らしを余儀なくされています。
原発事故は、多くの生業、暮らし、そして故郷を一瞬にして奪い去り、今も奪い続けています。政府の避難・帰還政策は人びとに分断と苦悩をもたらし続けています。増え続ける汚染水をめぐる国と東電の対応に、漁業者は不安と怒りの声を上げています。それにもかかわらず、政府はすべてが終わったかのように原発の再稼働を進めて、将来的にも原発を主要なエネルギーの一つに位置付けるとしています。
「今も続く原発事故被害の姿を伝え、事故を知らない世代とともに未来のあり方を考えたい」――そうした考えから、アジア太平洋資料センター(PARC)とFoE Japanはこのたび、DVD『終わりのない原子力災害―3.11東日本大震災から10年』を制作しました。FoE Japanの「ふくしまミエルカプロジェクト」の被害者への取材を踏まえながら、新たにインタビュー撮影と編集を行い、43分の映像作品としてまとめたものです。
10年たった今も終わっていないこの原発事故から私たちは何を学び、どのような未来を描くべきなのか。上映後には福島から二人のゲストを迎えて、お話いただきます。
開催日時:2021年2月6日
開催方法:オンライン(ZOOM)
プログラム
14:00 開会
(1)『終わりのない原子力災害―3.11東日本大震災から10年』上映(43分)
〈小休憩〉
15:00 後半部
(2)ゲストを交えてのトーク
菅野正寿(二本松市で有機農業に取り組む)
武藤類子(三春町在住)
細川弘明(監修、原子力市民委員会)
松本光(監督、FoE Japan)
司会:満田夏花(FoE Japan)
(3)意見交換・質疑応答
16:20 閉会
共催:アジア太平洋資料センター(PARC)/国際環境NGO FoE Japan