アジア太平洋資料センター(PARC)は2023年に設立50周年を迎えました。
PARCではこの50周年を、これまでの歩みを振り返りながら現代世界の課題と今後の運動のありかたを議論する機会と考えて、2023年9月3日に記念シンポジウムを開催しました。集会は、東京・千代田区の連合会館およびPARC自由学校教室を会場として、オンライン会議室を併用したハイブリッド形式で行われました。
全3部構成、6時間を超えるプログラムにもかかわらず、会場55名およびオンライン86名の大勢の方々にご参加いただきました(スタッフ・関係者を含む)。
PARC創設者の一人である武藤一羊さんは閉会の挨拶の中で、「PARCは個別の問題に向き合いながら普遍的価値を目指す運動体として出発した。今日、50周年に参加させてもらって、依然としてPARCはそういうものであるということが確認できた」と語り、これからの活動への期待を述べられました。
プログラムと登壇者は、以下の通りです(敬称略)。シンポジウムの録画記録を公開しておりますので、ぜひご覧ください。
【プログラム】
◆日時:2023年9月3日(日) 13:30~20:30
◆会場:連合会館201会議室 + オンライン会議システム Zoom
●第一部 全体会 50周年のアジェンダセッティング
モデレーター:
- 中山智香子(東京外国語大学、PARC理事)
発題者:
- 内田聖子(PARC共同代表)
パネリスト:
- 阿古智子(東京大学、PARC理事)
- 今井高樹(日本国際ボランティアセンター〈JVC〉代表理事)
- 劉健芝(ラウ・キンチー 岭南大学、新たなオルタナティブのためのアジア地域交流〈ARENA〉共同代表)
- フランシス・ロー(Aliran元代表)
※フランシス・ローさんのご発言(1:54:50~2:15:00)については日本語字幕をご利用いただけます。再生画面右下の字幕アイコンをクリックください。(2023/11/10更新)
●第二部 分科会
1.被抑圧者の国際連帯―フクシマと核とグローバルサウス
モデレーター:
- 大橋正明(PARC共同代表、SDGs市民社会ネットワーク共同代表理事、国際協力NGOセンター〈JANIC〉顧問、シャプラニールシニアアドバイザー、日本バングラデシュ協会副会長)
パネリスト:
- 菅野正寿(元福島県有機農業ネットワーク理事長)
- 劉健芝(ラウ・キンチー、岭南大学、新たなオルタナティブのためのアジア地域交流〈ARENA〉共同代表)
- ナタリー・ラウリー(Aid Watch)
2.ローカルからの地域づくり―食・農・ケアの主権を結ぶ連帯経済
モデレーター:
- 小口広太(千葉商科大学、PARC理事)
パネリスト:
- 藤井敦史(立教大学、PARC理事)
- 八田さと子(小川町移住サポートセンター)
- 松平尚也(AMネット代表理事、耕し歌ふぁーむ)
3.ジェンダー・多様性・人権・民主主義
モデレーター:
- 稲場雅紀(アフリカ日本協議会 〈AJF〉、PARC理事)
パネリスト:
- 鳥井一平(移住連共同代表理事)
- 阿古智子(東京大学、PARC理事)
- 内田聖子(PARC共同代表)
※冒頭30分ほど録画が欠落しています(鳥井一平さん報告と稲場雅紀さん報告途中まで)。
●第三部 全体会 分科会からの報告、オープンディスカッション
モデレーター:
- 田中滋(PARC事務局長・理事)
- 高木恒一(立教大学、PARC理事)
共催:
特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター(PARC)
CCRD-CS, Lingnan University 岭南大学文化研究及发展中心生态文化部
Global University for Sustainability 全球大学