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アイヌ民族は先祖伝来の土地やその資源に対する権利を有する先住民族です。法律でもそのように認められており、日本政府にはその権利を保障する責任があります。しかし、実際にはその責任は放棄されてきました。アイヌの伝統儀式「カムイチェプノミ」を巡る、紋別アイヌ協会の畠山敏会長の長年にわたる行政との闘いはそのことを如実に表しています。
この度は、その闘いの経過を追った藤野知明監督のドキュメンタリー作品『カムイチェプ サケと先住権』を上映し、監督自ら語るトークを対面・オンラインのハイブリッドで開催します。トークゲストにはさらに若い世代に向けたアイヌ文化の伝承と発展に努める宇佐照代さんをお迎えします。
現代日本における先住権とアイヌ民族の尊厳の保障について、一緒に考えましょう。

■日時:2024年12月1日(日) 13:30~16:30(13:00開場予定)

[プログラム(予定)]
 13:30 開会
 13:45 映画上映
 15:30 宇佐照代さんと藤野知明監督による対談、質疑応答
 16:30 閉会

■開催形式:会場とオンライン(Zoomを利用)併用のハイブリッド開催

[対面会場]
 立教大学池袋キャンパス7号館7101教室[定員250名/先着順]
 東京都豊島区西池袋3-34-1(地図

[オンライン]
 Zoomウェビナー(マイク・カメラ不要)
 ※お申し込みいただいた皆様にZOOMのリンクをお伝えします

■参加費:無料

■事前申込制【締切:11/29(金)13:00】
下記フォームよりお申込みください。
https://pro.form-mailer.jp/fms/dfd2c310102067

※お申し込みいただいた皆様には開催前日17時までにオンライン参加リンクをお伝えします。

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■長編ドキュメンタリー『カムイチェプ サケ漁と先住権』
2020年/93分 撮影・編集/藤野知明,淺野由美子 制作/淺野由美子 監督/藤野知明
【東京ドキュメンタリー映画祭2020 特集映像の民族誌入選】

先住民であるアイヌには毎年、最初に川に帰ってきた鮭を供え、神に感謝する伝統儀式「カムイチェプノミ」がある。
現在、川での鮭漁は国と北海道の法律で規制されている。
紋別アイヌ協会の畠山敏会長は長年、国や北海道に対し先住権の行使としての鮭漁を求めてきたが、話し合いが進展しないことから、2018年、許可申請をせずに鮭漁を試みた。しかし警察が出動し、実行できなかった。翌2019年も鮭漁を始めたが……。

森川海のアイヌ先住権を見える化するプロジェクト関連記事「オホーツクの海・川・森から先住権回復をめざす 畠山敏エカシ(紋別アイヌ協会会長)インタビュー

■トークゲスト:宇佐照代(うさ・てるよ)


北海道釧路市生まれ。10歳の時に上京し、アイヌの伝統舞踊やムックリ(口琴)などを習う。北海道ムックリ大会にて2年連続優勝。現在はアイヌ伝統舞踊や木彫り、トンコリ(弦楽器)などに取り組むほか、アイヌパフォーマンスグループ「AYNU RUTOMTE」の代表として踊りを中心に活動中。またアイヌ料理店「ハルコロ」を新宿の大久保にて営業中。映像作家すぎはらちゅんが都内のアイヌ民族らと作ったアイヌ語の短編アニメ「七五郎沢の狐」で声の出演もしている。若い世代が伝承していかなければアイヌ文化が消えてしまうとの危機感から現在、小・中・高校生向けの人権問題体験学習会などの講師を務めている。

■上映作品監督:藤野知明(ふじの・ともあき)


映画監督。1966年札幌生まれ。主にマイノリティに対する人権侵害をテーマとして映像制作を行なっている。監督作品に短編ドキュメンタリー『八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ』(札幌国際短編映画祭2018 北海道セレクション入選、ポーランドNNW映画祭2022正式招待 他)。長編ドキュメンタリーに『とりもどす』(東京ドキュメンタリー映画祭2019 長編コンペディション入選 他)、『アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペッコタン』(東京ドキュメンタリー映画祭2021 人類学・民俗映像部門 準グランプリ)など。
最新作『どうすればよかったか?』が、12月7日よりポレポレ東中野ほか全国で順次劇場公開される。https://dosureba.com/

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■主催:
森川海のアイヌ先住権を見える化するプロジェクト

北海道(ヤウンモシリ)の森・川・海の自然資源に対するアイヌの先住民族としての権利について文献やフォールド・聞き取り調査などを進め、その成果を可視化・発信していくことを目的としたプロジェクトで、アイヌのメンバーを中心に多様な主体が関わっています。2024年10月より成果を発信するウェブサイトを公開しています。

立教大学異文化コミュニケーション学部 
~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~

●特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター(PARC)

■協力(順不同):さっぽろ自由学校「遊」/市民外交センター/ハルコロ/アイヌ政策検討市民会議/地球・人間環境フォーラム(GEF)/グループ“シサムをめざして”/反差別国際運動(IMADR)/開発教育協会(DEAR)

■お問い合わせ:特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター(PARC) 担当:栗本
〒101-0063
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル2F教室
TEL: 03-5209-3455/FAX: 03-5209-3453
メール:office@parc-jp.org

 

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