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アジア太平洋資料センター

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2023年10月7日現地時間明け方よりパレスチナ・ガザ地区に拠点を置くハマスの戦闘員がイスラエルを襲撃したことはすでに国内外で報じられている通りです。
アジア太平洋資料センター(PARC)はそのルーツをベトナム反戦運動に持ち、その設立から常に武力・暴力による目的の達成を支持してきませんでした。
今回のイスラエルに対する襲撃についても、その背景にはイスラエルによる長年にわたる占領とパレスチナの人びとに対する執拗な人権侵害があったことを認めながらも、ハマスがとった手段については支持・正当化する立場にありません。
一方で、国際社会のあまりに偏向した報道には問題があると言わざるを得ません。
この度、国連人権理事会等にもたびたびイスラエル占領軍による人権侵害を報告してきたパレスチナ人権センター(Palestinian Centre for Human Rights)が国際社会に発した緊急要請に対して、それを仮訳し、同センターが掲載するパレスチナからの状況報告と合わせてPARCウェブサイトにて公開することで持って賛同の意を表します。

以下は、パレスチナ人権センターによる国際社会への緊急要請の全文と、同センターがウェブサイトにて詳細に報告しているガザの被害の様子です。

センターによる原文のインターネット上での発信は下記のページにて最新情報をご確認いただけます。
https://www.pchrgaza.org/
ただし、2023年10月13日現在、パレスチナ・ガザ地区は電気、ガス、水道などのインフラが停止させられている状況にあり、今後同水準での詳報が困難になる可能性はご理解ください。

※続報を以下に掲載しました(2023年10月17日更新)。

※This is an UNOFFICIAL translation of the call by Palestinian Centre for Human Rights towards the international community to stop the retaliatory attacks by Israel against civillian populations in Gaza, translated by Pacific Asia Resource Center (PARC) to spread the word further to the Japanese speaking population. All rights and credits of the original reporting remains with PCHR, and the translation is subject to modifications/deletions as per the request of the original rights holder.


イスラエルによるパレスチナ市民への報復を阻止するため、国際社会が直ちに行動を起こすようパレスチナ団体が要請

2023年10月08日

何十年もの間、私たちの団体は、パレスチナの現状、すなわちイスラエルによる入植者植民地主義、アパルトヘイト、不法占拠の根本原因や、自決権を含むパレスチナ人の不可侵の権利を国際社会が否定し続けてきたことが示す国際社会の消極性や意図的な失敗に対して警鐘を鳴らしてきた。

私たちの初動段階における現地情報によると、イスラエル軍は一晩中、ガザの民間人に対し数回にわたり攻撃を行った。何十軒もの家屋や住宅、商業施設を破壊し、しばしば警告を発することなく家族を皆殺しにした。現地の状況は深刻であり、国際社会による即時かつ緊急の介入が必要である。

2023年10月7日(土)、パレスチナの武装集団は、イスラエルによるパレスチナ人に対する犯罪の深刻化(ガザ地区の継続的な閉鎖、ヨルダン川西岸地区での連日の軍事襲撃、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人コミュニティに対する攻撃、殺害*、大量の恣意的な逮捕、イスラエルに拘束されているパレスチナ人囚人に対する非人道的な扱い、天然資源の横領、家屋の取り壊し、入植者によるアル・アクサ礼拝堂の襲撃など)に対抗するための作戦に従事した。

土曜日の午後早く、イスラエルは民間人に対する報復措置とみられる行為としてガザ地区を空、陸、海から爆撃し始めた。これはイスラエル軍がガザ、ジェニン、そして占領下のパレスチナ全域で日常的に行っていることである。パレスチナ保健省によると、土曜日の午後以降、少なくとも20人の子どもを含む313人のパレスチナ人が死亡し、さらに少なくとも121人の子どもを含む1,990人が負傷した**。

イスラエルの攻撃は、ガザ地区全域のパレスチナ市民と民間インフラを標的とした。ガザ・シティでは、ファラステーン・タワー、ワタン・タワー、アル・アクルーク・タワーなど、複数の高層ビルを標的とし、破壊した。ガザ・シティでは、別のイスラエル軍の攻撃がシャバン一家の家を襲い、両親とその子どもたち6人全員が死亡した。北ガザ地区のベイト・ハヌーンでは、イスラエル軍の攻撃がシャバット家の家を標的にし、女性と子どもを含む12人のパレスチナ人が死亡した。北ガザでは救急車も攻撃され、救急隊員2人が死亡した。カーン・ユニスでは、イスラエル軍の攻撃がアブ・ダッカ一家の家を標的にし、女性や子どもを含む18人が死亡した。別のイスラエル軍の攻撃は、ナセル病院前の救急車を標的にした。ミドル・エリア地区では、イスラエル軍は家族の家を狙った攻撃を数回行った。アブ・ルカブの家族の家を襲った攻撃では、7人が死亡し、うち6人は子どもだった。ラファでは、イスラエル軍の攻撃がアブ・クータ一家の家を標的とし、パレスチナ人17人(うちアブ・クータ一家12人、子供と女性)が死亡した。多くの人々がまだ瓦礫の下に埋もれているため、死者数が増えることは避けられないだろう。

土曜日の夕方、イスラエルのエネルギー・水担当大臣は、イスラエルからガザ地区への電力供給を停止すると発表した。ガザ配電会社の報告によると、土曜日の朝以来、イスラエルからの送電線は機能していない。現在ガザでは、地元の発電所(イスラエル経由でガザに入る燃料に依存している)が生産する約60メガワットの電力しか利用できず、保護されている市民は1日4時間の電力に頼るしかない。これでは、病院をはじめとする多くの重要なインフラが十分な電力を確保できず、人道的大惨事につながるのは必至だ。

過去15年間、イスラエルはガザに対して少なくとも6回の大規模な軍事攻撃を行ってきた。そのたびに、私たちの組織は現地に赴き、イスラエル当局が無差別かつ不均衡な攻撃、数千人の市民の殺傷、民間インフラの破壊など、ガザの市民に対して戦争犯罪や人道に対する罪を犯したという明確な根拠を集めてきた。国際人道法は、敵対行為中、民間人と民間物は直接的かつ無差別的な攻撃から保護されなければならないと定めている。医療従事者や医療施設も保護されなければならず、攻撃の対象にしてはならない。

土曜日の夕方に開かれたイスラエル政府の会合で、イスラエルの女性地位向上大臣であるメイ・ゴランは次のように述べた:
「ガザのすべてのインフラを土台から破壊し、直ちに電気を止めなければならない。戦争はハマスに対するものではなく、ガザという国家に対するものだ」
その後、イスラエルのネタニヤフ首相はこう宣言した:
「ガザの住民に告ぐ、今すぐそこから脱出せよ。我々は(ガザ)全域にて全力で行動する」
これらの発言は、世界で最も人口密度の高い地域のひとつであるガザを、民間人や民間インフラを完全に無視して絨毯爆撃する意図を示唆している。また、ガザには避難所がなく、イスラエルが閉鎖しているため、人びとはガザを離れることができない。

アル・ハク、アル・メザン、そしてパレスチナ人権センター(PCHR)は、国際社会に対し、ガザの民間人や民間物に対するイスラエルの復讐と報復を阻止するため、即時かつ緊急に行動を起こすよう強く要請する。上記で引用したイスラエル政府による最新の声明は、前例のない数の殺害を予感させるものであり、その矛先は民間人に向けられている。

第三国が責任もってその履行にかかわる形でイスラエルによる説明責任を求めることが、同国の犯罪を終わらせる鍵である。我々は、国際刑事裁判所の検察官に対し、2022年12月に約束された通り、全面的な動員と現地視察をもって、パレスチナ情勢に関する調査を迅速化するよう求める。もしイスラエルがパレスチナの人びとに対して犯した国際犯罪の責任を追及するために、国際社会が直ちに行動を起こさなければ、さらに多くの民間人が犠牲になり、破壊が続くことになる。

このため、私たちは国連安全保障理事会、第三国、国連加盟国に対し、イスラエルのパレスチナ人民に対する攻撃を停止させるため、必要なあらゆる手段を用いて直ちに介入し、イスラエルに制裁と武器禁輸を課すよう求める。国際社会は、国際的な義務に従い、1967年以来続く侵略行為としてのイスラエルの不法な占領を終結させるために協力し、占領政権の解体、領土からのすべてのイスラエル占領軍の完全かつ無条件の撤退、イスラエルのアパルトヘイト体制の解体を確実にしなければならない。

* 2023年1月1日から9月30日までに、イスラエル軍と入植者は、パレスチナ占領地から45人の子どもを含む234人のパレスチナ人を殺害した。

** 2023年10月8日12時時点。

※原文記事(英語)
https://pchrgaza.org/en/palestinian-organizations-call-for-immediate-action-from-the-international-community-to-stop-israels-reprisals-against-palestinian-civilians/


(以下は、パレスチナ人権センター(PCHR)が同ウェブサイトに掲載しているイスラエルによる報復攻撃によって民間人等に及んだ被害の主たるものの現場からの報告をアジア太平洋資料センター(PARC)で集約したものです)

(2023年10月8日掲載)
イスラエル報復攻撃によって標的にされたもの及び死傷者

パレスチナ人権センター(PCHR)は、イスラエル占領軍(IOF)による広範な攻撃と、それに伴う住民の頭上を覆う集合住宅や家屋の爆撃・破壊を含む、数十の民間物への報復攻撃によって、ガザ地区で急速にエスカレートしている事態を憂慮して追報する。
PCHRは、これらのイスラエル軍の空爆が、広く民間人を標的にした報復攻撃であることを強調する。PCHRはまた、イスラエルによる脅迫と現場での行為は、パレスチナ人にさらなる犠牲者を与えるとともに、ガザ地区全域に大量の強制移住を引き起こすだろうと警告している。
パレスチナ保健省(MOH)によると、20人の子どもを含む256人の死者、121人の子どもを含む1788人の負傷者が、ガザ地区の病院に到着した。
PCHRのフィールドワーカーたちは、非常に困難な状況の中、24時間体制で、多くのパレスチナ市民の死亡状況を調査し、民間人を標的にした様々な空爆による死傷者と損失を記録している。
さらに、IOFは、ガザ地区の北から南までの多くの地域の住民に対し、電話や公の声明で、強制移住に相当する形で、自宅からの避難を命じた。そのため、何千人もの市民が、ガザ地区の中心都市に一時避難所として開設された何十もの学校に避難した。
さらに、ガザ発電所は、イスラエルがガザへの電力供給を停止することを決定したため、イスラエルからの電力供給ラインが切断され、電力不足が80%以上になったと発表した。これは明らかに、重大な人道的大惨事を引き起こすだろう。

以下は、民間人や民間物に対する最も顕著な攻撃である:

2023年10月7日(土)

10:30 ヌサイラート難民キャンプ出身のジャーナリスト、モハメッド・トゥハミ・アル・サリ(29)が、ガザ地区中央部の東で、パレスチナ人が国境フェンスに侵入した後の出来事を取材中に背中を負傷し、デイル・アル・バラのアル・アクサ殉教者病院に到着した。

11:00 ガザ市南部で、IOFの戦闘機がパレスチナの武装グループを攻撃しているところを通りかかったアミール・アブドラ・モハメット・アル=クール(Ameer ‘Abdullah Mohammed al-Khour)(19)が殺害された。

12:00 IOFの戦闘機は、東部カーン・ユニスでMOHの救急車が数人の負傷者を搬送しているところを狙った。その結果、救急隊員のマルワン・アブ・リダ(Marwan Abu Ridah)が死亡し、他の救急隊員やパレスチナ人が負傷した。約30分後、IOF戦闘機は、別の救急車がカーン・ユニスの西にあるナセル・メディカル・コンプレックスの救急部門に到着した際に、別の救急車に向けてミサイルを発射した。その結果、救急車は甚大な被害を受け、救急隊員を含む多くの人が負傷した。さらに、Al-Ghad TVの特派員であるジャーナリストのイブラヒム・モハメット・カナン(Ibrahim Mohammed Qannan)(50)が、この地域の事件を取材中に負傷した。

14:30 ジャバリアのインドネシア病院の庭に爆弾が落下し、破片による負傷を負ったユスラ・フスニ・サルハ(Yusra Husni Salha)(67)が死亡、病院の酸素ステーションが損壊した。

16:20 IOF戦闘機が、アル・リマル地区にあるパレスチナ・タワーにミサイルを数発撃ち込み、タワーを破壊し、近隣の建物にも大きな損害を与えた。この14階建てのタワーには、住居用アパートやメディア、商業事務所など78の個室があった。

16:30 IOF戦闘機がガザ市中心部の慈善団体が入っている建物にミサイルを数発撃ち込み、破壊し、付近の建物にも大きな損害を与えた。

18:30 IOF戦闘機は、ガザ市にあるイハブ・クハイル(Ihab Kuhail)の2階建ての家とその倉庫を標的にした。その結果、家は破壊され、クハイルの2歳の息子ヌール・アルディーン(Nour al-Deen)が死亡した。
同じ頃、IOFの戦闘機は、事前の警告なしに、ガザ・シティの東、アル・ザイトゥーン地区にある「アウニ・ドゥース(Awni Dous)」と呼ばれる3階建ての家を標的にした。3家族が滞在していたこの家は、住民在中のまま破壊され、子ども5人と女性3人を含む11人が死亡した。

18:35 IOF戦闘機は、Beit Lahiaにある8階建ての集合住宅「アル・ハシェムビル(Al-Hashem)」を攻撃し、そのビルと近くのもう1軒の家を破壊した。アル=ハシェムビルには、9戸の住宅と6軒の商店が入っていた。

21:41 イスラエルの無人航空機がジャバリアの救急車3台を標的とした。その結果、タレク・モハメット・アシュール(Tareq Mohammed ‘Ashour)(39)とマームート・サミー・アブ・ムシャイーク(Mahmoud Sameeh Abu Mashayikh)(33)の2人の救急隊員が死亡し、他2人の救急隊員が負傷した。

20:00 IOF戦闘機がラファのアル・シャブーラ難民キャンプにあるアブ・クータ(Abu Quta)一家の5階建ての家を攻撃。その結果、18人が死亡した。うち13人はその家の住民(5人の子どもと女性)、3人は近くの家の住民、最後の2人は隣人と通行人であった。また、25人がさまざまな負傷を負った。

21:20 IOF戦闘機は、周辺住民に避難を命じた後、ジャバリアの土地の一区画を標的とした。その結果、2軒の家が破壊された。

21:00 IOF戦闘機がラファ東部のアル・マフーム(al-Mahmoum)家の家屋にミサイルを撃ち込み、破壊したが、死傷者は報告されていない。

22:05 IOF戦闘機がバイト・ラヒアのサード・アル・アンサリモスクを攻撃、完全に破壊し、近隣の家屋や学校に部分的な損害を与えた。

22:42 IOF戦闘機が西カーン・ユニスのエミラティ地区にあるアル・アミーン・モハメットモスクにミサイルを撃ち、完全に破壊し、近くの家屋と2つの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の運営する学校に被害を与えた。

23:00 IOF戦闘機が、カン・ユニの東、アバサン・アル・カビラにあるアブ・ダッカの3階建ての家屋に、事前の警告なしにミサイルを数発撃ち込み、住民在中のまま完全に破壊し、近隣の家屋にも被害を与えた。その結果、4人の女性と3人の子どもを含む10人の死体が瓦礫から引き揚げられた。さらに、市民防衛隊は瓦礫の下に閉じ込められた行方不明者の捜索を続けている。

23:30 IOF戦闘機が、アル・ナスル地区の6階建ての集合住宅(13戸)にミサイルを数発撃ち込んだ。その結果、建物は破壊された。

2023年10月8日(日)

12:40 IOFの戦闘機が、ガザ市中心部のハマス議長ヤヤ・シンワールの事務所とパレスチナ・スタジアムの周辺の人口密集地域を爆撃した。その結果、事務所は破壊され、2つの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の運営する学校が破壊された。アル・マムーニア準備学校と小学校の2つのUNRWA運営の学校は、空き地とユネス家の建物に加えて直接の標的にされた。また、瓦礫の下で行方不明者の捜索が続く中、高齢の女性が死亡した。

01:00 IOF戦闘機が、ガザ北部のアル・ナスル地区にある3階建てのイスラム国立銀行本部にミサイルを数発撃ち込み、完全に破壊した。

01:45 IOF戦闘機が、ガザ中心部にある3階建てのパレスチナ生産銀行本部にミサイルを数発撃ち込み、完全に破壊した。また、パレスチナ寄付銀行はまだ建設中であったが、破壊された。

03:00 IOF戦闘機が、ベイト・ハヌーン中心部のベイト・ハヌーン市場、内務省、健康保険部、労働者事務所、部族問題高等委員会のある建物にミサイル2発を発射した。その結果、建物は破壊され、近隣の家屋にも被害が及び、多くの人びとが負傷した。

03:30 IOF戦闘機がラファの南、民家に向けてミサイルを発射。その結果、家は破壊され、パレスチナ人2人が軽い怪我を負った。また、IOF戦闘機はラファのアル=タヌール地区の家屋を爆撃し破壊した。

03:40 IOF戦闘機が、ガザ市中心部のアル・リマル地区にある4階建て集合住宅(16戸)のアル・アクサビルを爆撃し、破壊した。

04:15 IOF戦闘機がバイト・ラヒア住宅プロジェクトにあるハマスの指導者ファティ・ハマド(Fathi Hammad)の5階建ての家を爆撃した。その結果、5家族が滞在していた家は破壊された。

05:25 IOF戦闘機がガザ中心部のワタン・タワーを爆撃し、破壊した。この14階建ての建物には、各階に8戸の個室があり、そのすべてが商業事務所、商店、診療所であった。また、近隣の家屋や建物も甚大な被害を受けた。

06:20 IOF戦闘機は、アブ・オウン(Abu ’Oun)家の2階建ての家屋を、事前の警告なしに住民在中のまま爆撃した。その結果、家は破壊され、父親と3人の子どもを含む4人の住人が死亡した。

06:30 IOF戦闘機が、ガザ北部のアル・ナスル地区にある3階建ての集合住宅(5戸)を、事前の警告なしに住民在中のまま爆撃し、破壊した。その結果、父親、母親とその子ども4人が死亡した。

06:40 IOF戦闘機が、ガザのアル・ナスル通りにあるアル・アクルーク・タワーを爆撃した。その結果、70戸の住宅が入っていた10階建てのタワーは破壊され、近隣の建物や施設も大きな被害を受けた。

06:55 IOF戦闘機が、ラファのアル・ジェネイナ地区にあるハマスの指導者ガジ・ハマッド(Ghazi Hamad)の家にミサイル2発を発射し、破壊した。

07:00 IOF戦闘機が、ガザ北部のアル・ナスル地区のハマス指導者ニザル・アワダラ(Nizar ‘Awadallah)の家を爆撃、破壊し、彼の息子モハメットを殺害した。

07:00 IOF戦闘機が、カーン・ユニス北のアル・カララにあるハマスの指導者サラー・バルドウィル(Salah Bardawil)の3階建ての家を爆撃し、破壊した。また近隣の家屋も被害を受けた。

07:00 IOF戦闘機が、ガザ地区中部のアル・ザワイダ村にあるアブ・ラカブ(Abu Rakab)所有の家屋を、事前通告なしに住民在中のまま爆撃し、破壊した。その結果、父親、母親、5人の子供を含む7人家族が死亡した。

07:20 IOF戦闘機が事前の警告なしに、デイル・アル・バラ市のアブ・コーサ(Abu Khousa)一家の家を爆撃した。その結果、その家屋と近隣の家屋が破壊され、住人であった女性を含む2人が死亡、瓦礫の下に閉じ込められた行方不明者の捜索が続けられている。
さらに、IOF戦闘機がヌセイラット難民キャンプの建物を爆撃した。その結果、飛んできた瓦礫が近くのアブ・フジャイル(Abu Hujair)の家を直撃し、1人が死亡、もう1人が重傷を負った。

07:30 IOF戦闘機が、カーン・ユニスの東、マアン地区のハマス指導者ザカリア・アブ・ムアマール(Zakaria Abu Muammar)の家を爆撃した。その結果、家は破壊され、5人が軽傷を負った。
一方、IOF戦闘機は、ラファのアル・ジェネイナ地区にあるハマス指導者イスマイル・バルーム(Isma’il Barhoum)の家に2発のミサイルを撃ち込んだ。その結果、家は破壊され、数人の軽傷者が報告された。

08:45 IOF戦闘機がジャバリアのハマスの指導者ファティ・ハマド(Fathi Hammad)の2階建ての家を爆撃し、破壊した。

09:00 IOF戦闘機が、カーン・ユニスの東クザアにあるハマダン・アル・ナイジャール(Hamdan Al-Najjar)の2階建ての家を、事前の警告なしに爆撃した。その結果、家は住民在中のままで破壊され、衛生隊員が瓦礫から家の所有者、妻、息子の3人の遺体を収容した。

09:00 IOF戦闘機が、ガザ市中心部のイトカン財務・経営コンサルティング事務所が入居するビルを爆撃した。その結果、建物は部分的な被害を受け、近くの建物も被害を受けた。

10:45 IOF戦闘機がラファのアル・ジェネイナ地区のモハメット・アブ・ジャザル(Mohammad Abu Jazar)の家にミサイル2発を発射し、破壊した。

10:35 IOF戦闘機がジャバリア難民キャンプの商店のある住宅を爆撃し、完全に破壊した。また、近隣の家屋や施設も大きな被害を受け、負傷者も出ている。

11:55 IOF戦闘機がバイト・ラヒアの3階建ての家屋を爆撃し、破壊した。

PCHRのフィールドワーカーは、極めて困難な状況の中で、24時間体制で、多くのパレスチナ市民の死亡状況を調査し、民間人の物を標的にし、死傷者と損失を与えた様々な空爆を記録している。

PCHRは、世界で最も人口密度の高い地域のひとつであり、公的または私的な避難所も安全な人道的回廊もないため、いかなる形態の保護も完全に欠如しているこの地域で、これ以上民間人の命が失われることのないよう警告する。PCHRは、ガザ地区に対するこれまでのすべての攻撃において、パレスチナ武装集団に圧力をかけるために、市民と民間物が常にIOFの攻撃下に置かれてきたことを改めて報告する。

PCHRは、国際人道法の原則に違反するイスラエルの空爆、人口密集地域を標的とした空爆、集団報復としての武器の使用は、1949年のジュネーブ4条約の重大な違反であり、戦争犯罪に相当すると強調する。

PCHRは国際社会に対し、イスラエルの犯罪を終わらせ、人道状況のさらなる悪化を防ぐために、直ちに行動を起こすよう求める。

※原文記事(英語)
https://pchrgaza.org/en/gaza-under-attack-civilian-objects-targeted-and-destruction-and-casualties-inflicted-by-israeli-retaliatory-strikes/

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