パレスチナ・ガザ地区やウクライナでの事態をはじめとする暗澹たる世界情勢を、私たち市民はどう受け止めるのか。そして光明を見出すためになにができるのか。2024年度に向けたPARC自由学校の企画会議でも、こうした議論を重ねて、戦争・暴力と向き合う思考を深め、乗り越えていくための実践を考える講座を複数、企画しました。
02.圧倒的な武力・暴力を前に民衆は何を…? 平和のための「紛争」論
2022年のロシアによるウクライナ侵攻のニュースは、多くの人に衝撃を与えました。二度にわたる世界大戦を経て、「平和と安全」のために国際的につくられた社会システムの限界に直面する今、こうした事態をつくりだす要因となる社会・経済構造を読み解く視点を、市民一人ひとりが持つ必要があると言えます。
この講座では、長くNGOで活動してきた大橋正明さんのコーディネートの下、日本のNGOの現場で悩み、迷いながらも粘り強く試行錯誤を積み重ねてきた講師たちの経験から学び、今日から踏み出す一歩を考えましょう。
●コーディネーター:大橋正明(PARC共同代表/SDGs市民社会ネットワーク共同代表理事)
●2024年6月~7月 ●原則、火曜日19:00~21:00 ●全8回 ●定員:30名
●開催形式:対面(PARC自由学校教室)またはオンライン(zoom)の選択制
●受講料:25,000円〈U25割:5,000円〉
「平和のための「紛争」論」講座の詳細はこちら
https://www.parcfs.org/2024-02
03.当事者と/当事者として考えるパレスチナ問題――難問から世界をみる
この間のパレスチナをめぐる情勢に関して、「憎しみの連鎖」「宗教対立」といった表現がなされるとき、なにか私たちにはかかわりようのない、遠い問題のような印象を受けてしまうことはないでしょうか。どこから考えたらいいのか、途方にくれるようなこの難問について、当事者(ディアスポラ・パレスチナ人ムスリム)のパレスチナ研究者でありながらイスラーム地域研究者として、パレスチナ問題について独自の視点から考えてきたハディさんと共に、全8回をかけてじっくり向き合い、思考を深める連続講座です。
●講師&コーディネーター:ハディ ハーニ(明治大学特任講師/東京ジャーミイ文書館理事)
●ゲスト講師:土井敏邦/岡 真理
●2024年6月~10月 ●水曜日19:00~21:00 ●全8回 ●定員:20名
●開催形式:対面(PARC自由学校教室)またはオンライン(zoom)の選択制
●受講料
・講義(全8回)のみ:25,000円〈U25割:5,000円〉
・講義(全8回)+フィールドワーク:31,000円〈U25割:8,000円〉
「当事者と/当事者として考えるパレスチナ問題」講座の詳細はこちら
https://www.parcfs.org/2024-03
04.ガンディーの言葉から学ぶ――『非暴力の精神と対話』をテキストとして
2021年度のPARC自由学校で好評だった「<著者と読む>『身の丈の経済論: ガンディー思想とその系譜』」講座の講師で、ガンディー研究者である石井一也さんに、今年はガンディー自身の著作をテキストとした読書ゼミをご担当いただきます。
現代に生きる私たちが、ガンディー思想から何を学び、受け継いでいけるのか。双方向で質疑応答やディスカッションを行う、少人数制・参加型のゼミです。
●講師:石井一也(香川大学法学部教授)
●2024年8月~12月 ●原則、金曜日19:00~21:00 ●全10回 ●定員:20名
●開催形式:オンライン(zoom)
●受講料30,000円〈U25割:5,000円〉
「ガンディーの言葉から学ぶ」講座の詳細はこちら
https://www.parcfs.org/2024-04
いずれの講座も定員を設け、少人数に絞ることで、講師への質問や参加者間の意見交換を積み上げていく講座運営をめざします。また、オンラインで全国からご参加可能です。講座の様子は録画し、受講生限定でご視聴いただけるサービスをご用意していますので、万が一欠席した場合や、復習したい場合などにもご活用いただけます。
自由学校という場を通して、困難な状況に向き合いつつ、実践から学び、思考を深め、市民連帯の輪を広げ、平和で安心して生きられる社会づくりに向けて、希望を紡いでいくことができればと思います。ご参加お待ちしています!