2019年からPARC自由学校の「畑実践講座」として開催している「<たね>からはじまる無肥料自然栽培講座」の2023年度が2024年2月に終了しました。
2023年度は総勢30名の受講生に恵まれ、種まきから種採りまで、年間を通じて一通りの農作業を実際に身体と手を動かしながら学んできました(右写真:講師の関野幸生さん 無肥料自然栽培に取り組み21年目を迎えるベテラン農家)。
無肥料自然栽培では、たい肥や肥料、落ち葉などを漉き込むようないわゆる「土づくり」は行わず、冠水(水まき)も行わず、自然の土が持つそのままの力で作物を育てていきます。
「何もやらなくても本当に野菜が取れるのかな?」と当初は心配気味だった参加者も、実際にすくすくと野菜が育つ姿を目の当たりにし、驚かれたようです。
収穫したての野菜の新鮮さに思わず「美味しい!」と声が出てしまう瞬間も!
今年は暑い時期から冬にかけての降雨量が例年に比べ特に少なく、作物にとっては過酷な1年だったかもしれませんが、そのような状況でも畑は多くの実りをもたらしてくれました。
自然栽培で繋いできた「種」の逞しさと自然の土の力強さを実感した1年でもありました。
気候や畑の状況などによって、作物の生育具合や、畑の様子は毎年ガラッと変わります。
この数年で畑の周囲に生える雑草の様子や種類も随分と変わってきたようで、講座を始めた当初はイネ科の雑草が目に付いたのですが、最近はアップルミントやクローバー、ナズナなど軟らかい草が増えてきたように感じます。畑の様子の変化を年々観察するのも楽しみの一つです。
自分の手で、自分の食べるものを育ててみる、まずはトマト一つから。
小さな農を身近な暮らしに、<たね>からはじまる無肥料自然栽培、あなたも始めてみませんか。