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サツマイモ保管庫で話す近藤剛さん。給食では大きいものが求められるが、小さいものはスーパーに卸しロス率を下げるという。

2023年11月11日、PARC自由学校連続講座「学校給食という希望」のオプションのフィールドワークとして、東京都瑞穂町の「近藤ファーム」を訪れました。参加者は17人でした。

近藤ファームは、西多摩郡瑞穂町にて100年以上続く農家です。地産地消と食育を軸にした農業経営に取り組まれ、約5ヘクタールの農園で、露地とハウスを組み合わせ、年間10種類程度の野菜を生産されています。

人を雇っている農家は全国では17%、東京では10%に満たないのが現状ですが、近藤ファームでは、代表の近藤剛さんご夫妻と、2人のフルタイム、5人のパートタイムの計9人のスタッフが働いておられます。家族農業であれば阿吽の呼吸で進められる部分もありますが、スタッフを雇用するにあたって、農具の管理をはじめ安全管理を徹底されているそうです。

学校給食への野菜の供給は、地元の学校給食への出荷からスタートし、現在では東京23区のうち10区市町以上の小中学校に広がっています。東京の農業の特徴として、地方のように広い農地ではないことから、いくつかの小さな農地のそれぞれに合わせた生産方法をとるため、生産量は少量で品質がばらけるという傾向があります。さらに、学校給食では決められた量を必ず確保、出荷しなければならないというプレッシャーがあります。近藤ファームではそのような課題に対して、給食だけに供給するのではなく、スーパーにも野菜を卸すことを組み合わせてロス率を下げたり、複数の農家が連携することで供給量を確保するといった工夫をされているそうです。

また、給食に携わる人たちのニーズを把握するために、栄養士さんと年に1回は話し合いの機会を持ち、情報交換をして要望を聞くなど、コミュニケーションを大切にされています。例えば事前に「11月はキャベツがたくさんとれます」といったことを伝えると、献立を検討してくれるなど、農家側からも季節ごとにできることを伝えたり、地域ごとの特性にあった生産物を提案するなどして、相互理解を深めることを心がけているそうです。また、年に1~2回は学校に招かれ、ボランティアで子どもたちに野菜のことを伝える活動もされているそうです。

当日は、名古屋や静岡からの参加者もあり、見学中もみなさん熱心に質問をされていました。2時間のプログラム終了後も質問に応じていただいた近藤さんに改めて御礼申し上げます。

近藤ファームのウェブサイトはこちら:
https://www.kondofarm-tokyo.com/

きちんと整理された農機具。返却場所を固定しているので、万が一無くした場合にはすぐに気づくことができる。

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