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反トランプ、反ICE(移民・関税執行局)を掲げた全米各地の抗議デモの現場では、「戦略的おふざけ(tactical frivolity)」と呼ばれる、カエルやユニコーンの着ぐるみを着た抗議者の姿が注目されている。

「Freedom School(フリーダム・スクール)」――
PARC自由学校は英語表記としてこの表現を選び、1982年から40年以上運営し、これまでに700以上の連続講座を開催し、のべ1万人の受講生に支えられてきました。
PARCが「自由学校」を始めたころを知る人はだんだんと少なくなってきて、この名称の具体的な由来は曖昧になってしまっています。しかし、米国を中心に世界へ広がっていた「Freedom School」の影響は少なからずあったことでしょう。
「Freedom School」とは、差別にさらされ、教育の機会を奪われていた黒人に対して読み書き・計算だけを教えるのではなく歴史、哲学、民主主義、市民参加、非暴力抵抗運動を実践的に学ぶ機会をカリキュラムに織り込んだオルタナティブ教育の一つとして10万人以上の卒業生を育んだ1960年代の運動です。

今年企画されている連続講座「『自由と平等』の国の帝国主義」は、その原点を振り返る講座の一つと言えます。
現在、米国では肌の色で人びとを差別し、市民権の有無を問わず拉致するような対移民政策が実行されています。しかし、それはFreedom Schoolが必要とされた1960年代、奇しくもドナルド・トランプが思春期を迎えていた時代の社会背景と照らし合わせると、今に始まったことではないことが見えてきます。
テック大富豪との癒着、世界を振り回す援助政策、ご都合主義の貿易交渉――。そのどれもが米国の軌跡を見れば決して第二次トランプ政権になって始まったわけではないことは明らかです。

本講座では目が回りそうな現代の米国を歴史の軌跡に位置付けてみることで、帝国主義的傾向の本質をとらえなおします。
とらえなおしたら、みんなでどう立ち向かったらいいのか考えて一歩踏み出しましょう。

オンライン連続講座「『自由と平等』の国の帝国主義」

米トランプ政権は、時に大統領の稚拙な思い付きで予測不能な行為に出るかのように報じられます。しかし、米帝国主義の歴史を振り返れば、トランプ政権の行為は米政治のレールから外れるものではなく、むしろ過去の保守政策のヒットナンバーのリプレイを彷彿とさせます。米国では、歴史は完全に繰り返すことはないかもしれないが、韻を踏むと言われます。トランプの性格だけでは済まされない帝国主義の根深さは、その軌跡にヒントがあるかもしれません。米国の帝国主義の現在地を確認するとともに、過去も現在も立ち向かってきた市民社会の抗い方も合わせて学ぶ連続講座です。

2026月6月~10月 原則として隔週月曜日 19:00~21:00
●全7回 ●開催形式:オンライン(ZOOM)
●受講料:25,000円〈U25割:5,000円〉
●講座コーディネーター:田中滋 PARC事務局長・理事

6/22(月)ブッシュのイラク、トランプのベネズエラ
 太田昌国 編集者/民族・植民地問題研究者

7/6(月)内向きの帝国主義――マイノリティ制圧のために権力者が有権者を選ぶ選挙制度
 庄司 香 学習院大学法学部教授

8/3(月)AI時代の絶望工場――フォードからAmazonへ
 浦田 誠 労働ジャーナリスト
 中山智香子 東京外国語大学総合国際学研究院教授

8/17(月)USAID解体から考える援助の未来――米政策に振り回されてきた援助の現場
 稲場雅紀 アフリカ⽇本協議会代表理事・国際保健部⾨ディレクター/PARC理事
 大橋正明 PARC共同代表/SDGs市民社会ネットワーク共同代表理事

8/31(月)太平洋の軍事最前線と民衆の抵抗
 講師調整中

9/14(月)新自由主義から保護政策へ!?――混迷する世界経済の中で民主主義への道を探る
 大屋定晴(北海学園大学)

10/5(月)それでも、民衆は再び立ち上がった――米国の弾圧を許さない市民の連合
 武藤一羊 ピープルズ・プラン研究所運営委員
 松井隆志 武蔵大学社会学部教授
 高木恒一 立教大学社会学部教授/PARC理事


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