
気候危機への対応が待ったなしの今、脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーや電気自動車(EV)への移行が世界各地で加速しています。それに伴い、バッテリー技術などを支える多様な鉱物資源への需要も急速に高まっています。
しかし、その鉱物資源の開発現場では、森林や生態系、人々の暮らしが破壊され、それに抗う先住民族や地域コミュニティへの深刻な人権侵害が、長年にわたり繰り返されてきました。いま、脱炭素化や移行の名の下、こうした問題が再び、あるいは、さらに広範囲で深刻化しつつあることが大きな課題となっています。
ステンレスやスマートフォン、バッテリーなど、私たちの日常生活に欠かせないニッケルも例外ではありません。インドネシアでは、従来の採掘・精錬事業に加え、採掘の拡張や新たな精錬所の建設が急ピッチで進んでいます。
今回は、日本が50年にわたり深く関わってきたインドネシア・ソロワコのニッケル開発現場とオンラインでつなぎ、今年8月に起きたパイプラインからの油漏出で甚大な影響を受けている住民、度重なる弾圧に直面しながらも採掘拡張に「NO」を掲げ続ける農家や女性たち、そして住民を支援する現地NGOスタッフから、鉱山開発の陰で生じている人権侵害の実態を直接伺います。
人権週間(12月4~10日)を迎えるこの機会に、「公正な」移行に不可欠な「人権」という視点について改めて考えを深めていきます。ぜひご参加ください。
イベント詳細
・日時
2025年12月8日(月)19:00~21:00
・会場
オンライン開催 Zoom(ウェビナー)
※参加費無料、ご寄付歓迎
・申込み
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_xykFC3KITfC8gv_qTE94Yg
・共催
国際環境NGO FoE Japan、アジア太平洋資料センター(PARC)
プログラム
・開催趣旨
・南スラウェシ州ソロワコ・ニッケル開発の概要と日本の関わり・・・波多江秀枝 <国際環境NGO FoE Japan>
・南スラウェシ州ソロワコ・ニッケル開発と問題点・・・インドネシア環境フォーラム(WALHI)南スラウェシ(逐字訳あり)
・ソロワコ・ニッケル開発に対する住民の声(逐字訳あり)
⚪︎ロエハ・ラヤ地域の胡椒農家/女性
⚪︎パイプライン油漏出による被害地域の住民
・(仮)「公正な」移行の実現に必要な人権保護とは・・・ 田中 滋<アジア太平洋資料センター(PARC)>
・質疑応答





