世界の貧困や不平等をなくすためには、その現状を知り、原因をつきとめ、解決に向けた具体的な方法を考え、行動に移していくことが重要です。ひとりひとりが貧困の現状や原因を知り、周りの人に伝えていき、そして多くの人の同意が形成されていくことによって、大きな変化を生み出すことが可能となります。そうした変化を生み出すために、市民社会や政府、企業などに対して働きかけを行うことを政策提言(アドボカシー)活動といいます。政策提言活動は、政府もしくは国際機関などの公的機関に対して行うアドボカシー活動です。特定のイシューについて、現在の政策の問題点などを指摘し、具体的な政策を代替案として提言する活動です。
PARCは日本に活動の基盤をおくNGOですが、その活動は価値観を共有する世界中のNGOと結びついています。こうしたつながりを力に、政府開発援助(ODA)や累積債務問題、貧困や差別根絶などの社会開発問題、貿易・投資問題などをめぐって、日本政府や国連諸機関、IMF・世界銀行などに意見を申し入れ、具体的な提案をする政策提言を行なっています。