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およそ半世紀にわたって世界と日本を取材し、戦争の傷痕、人間の再生について見つめ続けてきたドキュメンタリー写真家・大石芳野さん。写真家としての初期の転機は、森の精霊とともに生きるパプアニューギニアの人びととの出会いでした。以来、様々な歴史の悲劇に傷ついた人たちの心の今を写真と言葉で伝えようとしてきました。大石さんの写真の中の人びとの顔や風景には、消え去ることのない時間が記録されています。

カンボジア、ヒロシマ・ナガサキ、そして福島。膨大な写真をもとに、現場で大石さんは何を見つめ、何を感じたのかをご自宅の書斎から語っていただく4回シリーズ。聞き手はジャーナリストの永田浩三さん。

料金・視聴方法

ご利用は Vimeo のページから

講師

●講師:大石芳野(写真家)
東京都出身。日本大学芸術学部写真学科卒業。元東京工芸大学芸術学部教授(現在は客員教授)。ドキュメンタリー写真家として、パプアニューギニア、カンボジア、ベトナム、沖縄、アウシュビッツ、コソボ、アフガニスタンなど世界各地を取材。2001年に『ベトナム凜と』で土門拳賞受賞。2004年より世界平和アピール七人委員会委員。

〇主著:『わたしの心のレンズ―現場の記憶を紡ぐ』集英社インターナショナル新書 2022/『長崎の痕』藤原書店 2019/『夜と霧は今』用美社 1988

●聞き手:永田浩三(武蔵大学教授/ジャーナリスト)
1954年大阪府生まれ。1977年NHK入社。ディレクターとして教養・ドキュメンタリー番組を担当。プロデューサーとして『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』『ETV2001』等を制作。2009年から武蔵大学社会学部教授。ドキュメンタリー映画『闇に消されてなるものか』『命かじり』など。

○主著:『ヒロシマを伝える 詩画人・四國五郎と原爆の表現者たち』WAVE出版 2016/『奄美の奇跡』WAVE出版 2015/現在『原爆と俳句』(仮題)を執筆中。

各回のテーマ

第1回 パプア人 そこで見つめた生と死

1970年代、通算300日にわたって単身現地に入り、石器時代さながらの暮らしを共にした。女性ならではの視線で記録した生と死の記録は世界に衝撃を与えた。別れ際のみんなでの笑顔の集合写真は、大石さんという記録者のスタイルを鮮やかに物語る。

第2回 カンボジア 無告の民

ポル・ポト政権下のカンボジア。全土が「強制収容所」と化し、強制労働と虐殺の恐怖に包まれた。日本の主要メディアはその事実を否定するなか、大石さんはその事実を明らかにした。温和で慈悲深い人びとの心にどんな傷をもたらしたのか。抑えてもあふれ出すものとは何か。

第3回 ヒロシマ・ナガサキ 女性たちの肖像

広島や長崎の原爆による被害。生き延びた人びとにとっては決して過去ではない。ふだんは見えないその経験が見える瞬間がある。晩年、半身まひとなり、短歌の世界を取り戻した鶴見和子さんとの出会いについても語る。

第4回 FUKUSHIMA 土と生きる、永六輔の思い出

12年前の福島第一原発事故は、土とともに生きる人びとの生活を根こそぎ破壊した。40年に及ぶ作家・永六輔さんとの交流。その最後に話をしたのは、事故の傷が生々しい福島についてであった。永六輔の貴重な写真も併せて紹介する。

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