2023年に設立50周年を迎えるアジア太平洋資料センター(PARC)。民衆の連帯を通じたオルタナティヴな社会の実現という理念は、今も色褪せていません。その活動を担ってきた先輩方を講師に迎え、運動の“これまで”と“これから”を語り合ったオーラル・ヒストリーの連続講義です。
英文『AMPO』を通じた国際連帯、企業のアジア進出の裏で起こった環境破壊や人権侵害の告発、身近なモノを通してグローバリゼーションを考える市民調査、国際行事ピープルズ・プラン21、そしてODAや貿易、債務などに関する国境を越えた監視と提言――。50年の活動は多岐にわたり、時代とともに変化もしてきました。しかし、PARCの設立時に掲げた「私たちが変わることで、南と北の人びとが対等・平等に生きることのできるオルタナティブな社会をつくる」という理念は今も変わりません。これまで活動の中心を担って来られた諸先輩に、PARCでの経験やその成果・意義、課題や失敗、当時の思いなども含めて、じっくりとお話いただきました。
収録期間:2022年4月~2023年2月
テーマと講師
●「戦後日本国家」と社会運動の概説―PARC前史として
武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所 運営委員)
●アジアの民衆連帯とPARCが果たした役割
武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所 運営委員)
●なぜ私が「ベ平連」に関わるようになったのか
ダグラス ラミス(沖縄キリスト教大学客員教授/「平和を求める退役軍人の会琉球・沖縄国際支部」(VFP-ROCK)代表)
●民衆の視点でアジアを歩く
内海愛子(恵泉女学園大学 名誉教授)
●アジアを歩く調査研究…鶴見良行、村井吉敬の仕事から
宮内泰介(北海道大学 教授/さっぽろ自由学校「遊」共同代表)
●国際民衆連帯としてのPP21
大橋成子(ピープルズ・プラン研究所 運営委員)
●PP21「水俣宣言」を改めて読む―水俣が世界に問いかける課題
谷 洋一(NPO法人水俣病協働センター/水俣病被害者互助会)
●アジアと日本の農民運動をつなぐ
大野和興(ジャーナリスト/日刊ベリタ 編集長)
●グローバル経済への批判と提言―IMF・世界銀行・WTO
井上禮子(パルシック 元代表理事)
●開発援助の功罪―NGO・市民社会の50年
神田浩史(フェアトレードタウン垂井推進委員会 会長/NPO法人泉京・垂井 副代表理事)
※オンライン会議システム「ZOOM」で行った講義の録画記録です。各約2時間の講義から、受講生の発言など一部をカットした内容となります(各回ごとに進行や時間配分が異なるため、録画の分数にはバラつきがあります)。
視聴方法・料金
以下のVimeoオンデマンド商品ページからレンタルいただけます。
問い続ける者たち アジアと日本の歴史から描く未来(PARC自由学校セレクト・アーカイブズ)|Vimeo
各回 72時間レンタル 600円
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